豊島区南長崎にある内科 きたほり内科クリニック

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呼吸器内科

気管支喘息

気管支喘息は、気道の慢性炎症に基づく気道過敏性の亢進と、発作性で可逆性の咳、喘鳴、呼吸困難を特徴とする疾患です。
急に息ができなくなり、気道が収縮して気管や気管支が詰まり、呼吸の度にのどがゼーゼー、ヒューヒューと鳴るようになります。
こうした喘息発作は自然にあるいは薬の吸入などで治まり、症状がない時はふつうに生活できます。
原因は解明されておりませんが、体質的に喘息の起きやすい人がいて、そこになんらかの条件が加わると発症するとされています。

その条件とは、ウイルスや細菌の感染、自律神経の失調やストレスなどで、これらが引き金となって発作を起こすといわれています。
発作の原因としては主なものはアレルゲンで、アレルゲンには多くの種類があります。
その他の原因として、季節の変わり目、気温の変化などによって喘息発作が誘発されます。
食べ過ぎや過労、激しい運動、女性では月経や妊娠なども喘息の誘因となります。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

COPDとは、タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝霧することで生じた肺の炎症性疾患です。
病気の原因は明確にはなっていませんが、ほとんどの患者さまが喫煙者であるため、喫煙習慣に因果関係があるといえます。
初期症状は気流閉塞からくる運動時の息切れですが、症状が進むと安静時に呼吸困難を起こすようになります。
また、一度発症してしまうと、病気の進行を止めることはできません。
ですので、発症させないことが大切であり、そのためには禁煙が有効な手段となります。

肺炎

肺炎とは、病原微生物や細菌が肺に感染し、炎症を起こす病気です。
発熱、倦怠感、咳、痰、場合によっては胸痛などの症状が出現します。
特に病気をもっていない健康な人が、普段の生活や町の中で発症する(市中肺炎と呼ばれる)こともあれば、病院内で何らかの病気をもった人に発症する場合(院内肺炎)もあります。
重症になれば入院して点滴治療が必要になる場合もあります。

  1. 細菌性肺炎
  2. ウイルス性肺炎
  3. マイコプラズマ肺炎

などに分類されます。それぞれに肺炎を引き起こす病原体が異なります。

細菌性肺炎の原因として多いのは、肺炎球菌です。
そのほかインフルエンザ菌、ブドウ球菌、肺炎球菌、緑膿菌、溶血性連鎖球菌などが原因となることもあります。
ウイルス性肺炎は、細菌よりも小さい病原体であるウイルスに感染して起こります。
麻疹ウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルス、サイトメガロウイルスなどのウイルスが急速に増殖することによって起こる場合もあります。
冬にはインフルエンザに感染したりして発症する場合も多く、予防接種は受けておいた方がよいとされています。
マイコプラズマ肺炎は、市中肺炎としては肺炎球菌によるものより多くマイコプラズマという病原微生物に感染して起こり、咳が長引くこともあります。
病原菌の種類によって有効な抗生物質を選びます。
肺気腫やCOPDなど、肺に基礎疾患をお持ちの方や、高齢者、小児は重症化しやすく注意が必要です。
高齢者では、嚥下(飲み込み)機能が衰えてくると、誤嚥(むせ)し、誤嚥性肺炎を起こすこともしばしばあります。

マイコプラズマ

細菌より小さく、ウイルスより大きいという、どちらにも属さない性質をもつ「Mycoplasma pneumoniae」という病原体で、ペニシリン系やセフェム系といった一般的な抗生剤が効かない特徴を持ちます。

<症状>

気道に感染し、咽頭炎、気管支炎、肺炎などを引き起こします。
発熱、のどの痛み、強い咳などの症状があります。

<診断>

強い咳と発熱がある場合はマイコプラズマ肺炎を起こしていることもあり、胸部レントゲンを確認する必要があります。
また、血液中のマイコプラズマ抗体価が上昇するので、血液検査が有用です。

<治療>

通常マクロライド系抗生剤が有効ですが、耐性化により効かない場合もあります。
その場合には、ニューキノロン系やテトラサイクリン系の抗生剤を使用します。

肺結核

最近では、感染者は少なくなってはいますが、まだまだ無くなった病気ではありません。長引く咳、血痰や微熱が続く場合は検査が必要です。

過換気症候群

過換気症候群とは、精神的な不安、緊張、恐怖、ストレスなどを感じたときに、それが引き金となって起こる呼吸困難です。

速く、あえぐような呼吸になって、息を吸いすぎてしまいます。すると血液中の酸素濃度と二酸化炭素濃度のバランスが崩れ、呼吸困難に陥ります。全身のしびれやけいれんを伴う場合もあります。